Dean Deleo

Stone Temple Pilots

- Dean Deleo

1992年にリリースされたデビューアルバム『Core』で、Stone Temple Pilotsは「熱狂的なファン層」をたちまち獲得しました。サンディエゴを拠点とするこの4人組は、いわゆる「グランジ」時代の流行りに乗ったが、その後は流行に左右されないバンドとして頭角を現しました。ギタリストDean DeLeoの比類なきリフ、ベーシストRobert DeLeoとドラマーEric Kretzの推進力あるリズムセクション、フロントマンScott Weilandのカリスマ的バリトンを誇るSTPは、地上波、ビデオプレイリスト、チャートで一世を風靡したのです。ビルボードにランクインしたシングル『Sex Type Thing』、『Plush』、『Wicked Garden』、『Creep』に支えられ、『Core』は米国内だけで800万枚を売り上げ、『Plush』は1994年のグラミー賞で最優秀ハードロックパフォーマンスを受賞、バンドは1993年のMTV Music Awardsでベストニューアーティスト賞を獲得しています。

待望の次回作は1994年の『Purple』。サイケデリアと内省的なアコースティック・ロックの要素を取り入れた多様なサウンドで、さらに多くのファンを獲得しました。ビルボードチャートで初登場1位を獲得し、3週間その座を維持したこのアルバムは、『Vasoline』と『Interstate Love Song』(共にMainstream Rock Tracksチャートで1位獲得)、そして人気映画『The Crow』のオリジナルサウンドトラックに収録された哀愁漂う大作『Big Empty』によりアメリカで6度のプラチナを獲得したのです。

1996年の『Tiny Music…Songs From the Vatican Gift Shop』では、ニューウェーブとグラムの探求をビートルズの影響とブレンドすることで、何度もプラチナ賞を受賞し、さらにファンを広げました。『Big Bang Baby』、『Lady Picture Show』、『Trippin’ on a Hole in a Paper Heart 』はすべてビルボードアルバム・ロックチャートで1位を獲得し、ライブでもSTPの強力な戦力となったのでした。

3年後の『No.4』は、STPの初期を彷彿とさせ、リードオフ・シングル『Down 』のアグレッシブなサウンドが印象的な作品です。しかし、陰鬱なバラード曲『Sour Girl 』がビルボードホット 100にランクインし、映画スターSarah Michelle Gellarの印象的なビデオで、最大のヒット曲のひとつになりました。サイケデリックポップとハードロックが融合した2001年の『Shangri-LaDeeDa』、そして6年間の活動休止を経て2010年に発表したセルフタイトルのカムバックアルバムはビルボードで2位を記録し、絶賛を浴びました。

2013年にウェイランドが脱退した後、バンドはリンキン・パークのチェスター・ベニントンをフロントマンとして起用しました。STPの熱狂的なファンである彼は、早速、お気に入りのバンドにアドレナリンを注入し、彼らの過去を思い起こさせながら、5曲入りでセルフリリースされた『High Rise EP』で思い切った個性を打ち出しています。モダン・ロックの2つの巨大な力が組み合わさった、この新しいメンバーは、新曲とツアーで、これまでの伝統を誇らしく築くことを計画していました。しかし、2015年までにチェスターが2つのメジャー・バンドの前座を務めるというハイペースを維持できなくなり、バンドとチェスターは友好的に別れ、STPは新しいボーカリストを探すために世界規模のオーディションに乗り出しました。
2015年12月3日、悲しいことにスコット・ウェイランドがこの世を去りました。バンドメイトであり兄弟でもある彼の死に大きな衝撃を受け、残されたメンバーは、STPの遺産を引き継ぐことを誓い、2017年の9月(現在ネット上では7月と表記)、名作デビューアルバム『コア』の25周年記念デラックス・エディションをリリースしたのでした。

2017年11月14日、1年半以上にわたるオーディションを経て、STPは新しいリード・シンガーにジェフ・ガットが選ばれました。ガットを迎え、2018年3月16日にセルフタイトルのセカンド・アルバムをリリース。このアルバムに続き、2018年夏にはブッシュやザ・カルトと並んでRevolution 3 Tourinを成功させました。ガットとの新たなケミストリーを基に、STPはツアー、レコーディングを続け音楽的に進化していくでしょう。

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