テキサス出身のロドニー・クロウエルは、40年以上にわたってアメリカのルーツ・ミュージックに携わっており、グラミー賞を2度受賞、5曲のナンバーワン・ヒットを放ち、優れた作詞作曲の業績により、巨匠の中の巨匠と呼ばれるに至っています。カントリーミュージックに強いルーツを持つクロウェルは、エミルー・ハリス、ジョニー・キャッシュ、ウェイロン・ジェニングス、キース・アーバンなどのために、チャート上位に入るヒット曲を書いています。また、ボブ・シーガー、エタ・ジェイムズ、グレイトフル・デッド、ジョン・デンバー、ジミー・バフェットなど、さまざまなアーティストの楽曲を手がけ、その普遍的で文学的な作風が高く評価されています。ナッシュビル・ソングライター・ホール・オブ・フェイムのメンバーであるクロウェルは、高い評価を得ている回顧録『Chinaberry Sidewalks』の著者でもあります。

2012年には、ニューヨークタイムズのベストセラー作家であるメアリー・カーと組んで『Kin』を発表。「ハンク・ウィリアムスやタウンズ・ヴァン・ザント、ミス・ルシンダのように、彼は詩人のような繊細さとウェルディガーのような深い心で曲を書き、歌い上げる」とカーは語っています。クロウェルは2017年にASCAPの名誉ある創設者賞を受賞し、同年にはアルバム『Close Ties』をリリース。ロザンヌ・キャッシュとジョン・ポール・ホワイトとの『It Ain’t Over Yet』でグラミー賞のベスト・アメリカーナ・ソングの部門にノミネートされるなどの活躍を見せました。2018年には自身のレコード・レーベル「RC1」を開設し、「Acoustic Classic」プロジェクトを公開しています。