GUIDE
L.R.Baggs製品ガイド
ピックアップの比較
アコースティックギターの胴鳴りを最大限に再現した音
外部からマイクで録った感じで、マイクならではのコンプ感を伴った繊細なトーン。ボディ鳴りがそのまま反映されます。
【おすすめプレイスタイル】
ソロ向け、フィンガーピッキングやアルペジオなど
アコースティックギターのリアルさに、力強さを加えた音
外部マイクで録った音と生で聞いている音をミックスしたサウンドです。ボディタイプにより鳴りが変わります。フル機能のAnthemと、シンプル機能のAnthemSLがあります。
【おすすめプレイスタイル】
バンドからソロまで幅広く対応
くっきりとした元気な音、アコースティックでありながら太い音
ギターを改造せずに簡単に取り付けたい方に最適です。ハッキリした太い音。ギターの生音に最も影響されにくいタイプです。M1アクティブとM1パッシブ(プリアンプ必須)があります。
【おすすめプレイスタイル】
バンド内でもハッキリとした際立つサウンド
ブリリアントな音でアタック感もあり、きらびやかな音
M1と同じく、ギターを改造せずに取付け可能です。M1はバンドにも合う太い音、M80はよりアコースティックなサウンドで、アコースティックのダイナミクスを活かした演奏に合います。
【おすすめプレイスタイル】
ソロやバンドでアコースティック感の強いスタイルに
安定感のある明瞭な音、弦振動を的確に増幅
ややメリハリのある、明るめのサウンドで、バンドでのライブ用として使いやすい音です。ボリュームのみのモデル(Element)と、コンプレッサーを内蔵し、ボリューム&トーンを備えたモデル(Element-VTC)があります。
【おすすめプレイスタイル】
バンドからソロまで幅広く対応
スタジオで収録したかのような安定感のある音
Elementと同じピエゾピックアップを発展させたモデルです。Sessionペダルと同じく、スタジオで音を整える回路がプリアンプに内蔵されてます。それによりレコーディングでもライブでも非常に安定した太く明瞭な音が得られます。
【おすすめプレイスタイル】
バンドからソロまで幅広く対応
生音のような温かい音、スタジオマイクで収録したかのような音
ドレッドノートタイプのような大型ボディで、鳴りの良いギターを生で聞いた時のサウンドそのものを再現するピックアップです。生のボディ鳴りが良くも悪くも反映されます。アクティブタイプとパッシブタイプ(プリアンプ必須)があります。
【おすすめプレイスタイル】
弾き語りでアルペジオが多い、ソロ向け
プリアンプの比較
モデル | Voiceprint D.I. | Para Acoustic D.I. | Venue D.I. | Session Acoustic D.I. | Stadium Electric Bass D.I. |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 価格:オープン 実勢価格:¥75,000 (税込¥82,500) |
価格:オープン 実勢価格:¥29,800 (税込¥32,780) |
価格:オープン 実勢価格:¥48,000 (税込¥52,800) |
価格:オープン 実勢価格:¥45,000 (税込¥49,500) |
価格:オープン 実勢価格:¥45,000 (税込¥49,500) |
特徴 | アコギの音を限りなく
リアルに出力 |
指名率No.1
定番中の定番プリアンプDI |
ライブに必要な機能をフル装備の ペダル型プリアンプ |
スタジオ系DSP内蔵
エフェクタータイプDI |
スタジオ系DSP内蔵
ベース用DI |
EQ | 5バンド(アプリで操作) Treble Presence Hi-Mid Low-Mid Bass |
4バンド(Midは可変式) Treble Presence Mid Bass |
5バンド(Mid2つは可変式) Treble Presence Hi-Mid Low-Mid Bass |
X | X |
ノッチ・フィルター | ○(レベル調整あり) | ○(レベル調整あり) | ○ | ○ | X |
その他機能 | ボイスプリント機能 プリセット コンプ ミュート |
X | ブースト チューナー ミュート |
サチュレーション コンプEQ ミュート |
サチュレーション アタック コンプEQ ミュート |
入力ゲイン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フェイズ | ○ | ○ | ○ | ○ | X |
ハイパス・フィルター | X | X | X | ○ | X |
DI アウト | ○ | ○ | ○ (w/Ground Lift)、 フルアイソレーション |
○ (w/Ground Lift) | ○ (w/Ground Lift) |
エフェクトループ | ○ | ○ (ステレオYケーブル使用) | ○(1/4” Send, Return ) | X | X |
電源 | 12VDC アダプター | 9Vバッテリー ファンタム電源(30-48V) |
9Vバッテリー 12VDC アダプター |
9Vバッテリー 12VDC アダプター ファンタム電源(24-48V) |
9Vバッテリー 12VDC アダプター ファンタム電源(24-48V) |
モデル | Voiceprint | Para Acoustic D.I. | Venue D.I. | Session Acoustic D.I. | Stadium Electric Bass D.I. |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 価格:オープン 実勢価格:¥75,000 (税込¥82,500) |
価格:オープン 実勢価格:¥29,800 (税込¥32,780) |
価格:オープン 実勢価格:¥48,000 (税込¥52,800) |
価格:オープン 実勢価格:¥45,000 (税込¥49,500) |
価格:オープン 実勢価格:¥45,000 (税込¥49,500) |
特徴 | 最も良く使われている
定番プリアンプDI |
指名率No.1
定番中の定番プリアンプDI |
ライブに必要な機能をフル装備の ペダル型プリアンプ |
スタジオ系DSP内蔵
エフェクタータイプDI |
スタジオ系DSP内蔵
ベース用DI |
EQ | 4バンド(Midは可変式) Treble Presence Mid Bass |
4バンド(Midは可変式) Treble Presence Mid Bass |
5バンド(Mid2つは可変式) Treble Presence Hi-Mid Low-Mid Bass |
X | X |
ノッチ・フィルター | ○(レベル調整あり) | ○(レベル調整あり) | ○ | ○ | X |
その他機能 | X | X | ブースト チューナー ミュート |
サチュレーション コンプEQ ミュート |
サチュレーション アタック コンプEQ ミュート |
入力ゲイン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フェイズ | ○ | ○ | ○ | ○ | X |
ハイパス・フィルター | X | X | X | ○ | X |
DI アウト | ○ | ○ | ○ (w/Ground Lift)、 フルアイソレーション |
○ (w/Ground Lift) | ○ (w/Ground Lift) |
エフェクトループ | ○ (ステレオYケーブル使用) | ○ (ステレオYケーブル使用) | ○(1/4” Send, Return ) | X | X |
電源 | 9Vバッテリー ファンタム電源(30-48V) |
9Vバッテリー ファンタム電源(30-48V) |
9Vバッテリー 12VDC アダプター |
9Vバッテリー 12VDC アダプター ファンタム電源(24-48V) |
9Vバッテリー 12VDC アダプター ファンタム電源(24-48V) |
プリアンプ用語集
■DIとは
楽器の信号は、高域が減衰しやすくノイズが乗りやすいため、ミキサーなどPA機材に接続する前にノイズに強い信号に変換します。この変換をおこなう機材がDIです。プリアンプ等で、同じくミキサーなどへの出力の事をDI出力(もしくはバランス出力)と呼びます。
■ノッチ・フィルターとは
アコースティック・ギターはボディが鳴りやすい分、フィードバックが起きやすい楽器です。それを防ぐための機能がノッチ・フィルターでアンチ・フィードバックとも呼ばれます。イコライザーの一種で、特定の狭い周波数帯域だけカットし、フィードバックを防ぎます。
■フェイズとは
アコギの生音とアンプの音が干渉して、音が引っ込んで聞こえる状
態を「位相(フェイズ)がずれている」と言います。これを解消するための機能が、フェイズもしくはインバートと呼ばれるスイッチです。2つのポジションのうち、良く聞こえる方を選びます。
■ファンタム電源とは
コンデンサーマイクやプリアンプなど電源を必要とする機材のために、音声信号のケーブルを通して送られてくる電源を「ファンタム電源」と呼びますLRBaggsのPara DI、Session DIおよびStadium DIは、ファンタム電源でも駆動できます。
■サチュレーションとは
音に深みを太さを加えるために、信号をわずかに歪ませる効果をサチュレーションと呼びます。主にレコーディングなどで導入されているテクニックですが、聞いても歪んで聞こえない程度の効果です。エフェクターなどの聞いて分かる歪んだ音は「ドライブ」サウンド。
■コンプEQとは
音の強弱を整えて、音質をスムースにするLR Baggs独自の機能。
EQという名ですが、イコライザーではなく、音を整える役割を持つコンプレッサーの一種。3つの周波数帯で別々に働き、アコースティック楽器で効果的に働くような回路設計になっています。
■オール・ディスクリート回路と
電子回路にはICが良く使われますが、音響的には有利な部品ではありません。フル・ディスクリート回路とは、昔ながらのトランジスタや抵抗など単体の部品を使った回路の事で、細かく値を決めたり、個々の部品の精度を選べるため、音質的に有利です。
■エフェクト・ループ(Fx loop)とは
別のエフェクター機材などを、プリアンプの回路途中に挟むことができる機能の事です。プリアンプで十分に増幅された信号を外部エフェクターに送り、戻った信号も最適な状態で受け取る事ができるため、音質の劣化が防げ、エフェクト効果も最大限に受けられます。
■ミュート(Mute)とは
ミュート(もしくはミュートスイッチ)とは、単純に音を切る機能です。
プリアンプにミュートがあれば、ミュートをオンしている間に、チューニングを行ったり、ギターを繋ぎ変えたりする作業が行えるため、あると便利な機能の一つです。
FAQ
ピエゾとは振動による圧力が加わると電気を発生する素子のことで、その素子を使ったピックアップをピエゾピックアップといいます。トップ面裏に取付けるiBeam、ブリッジサドル下に取付けるElement/Five-O、ブリッジサドル一体式のLBシリーズがピエゾタイプのピックアップです。
磁力を応用し弦振動を信号に変えるピックアップで、エレキギターのピックアップとほぼ同じ構造です。ピックアップの取付けが比較的簡単で、フィードバックが少なく、バンドでのライブにも最適です。
プリアンプは、ピックアップの信号を増幅させ安定させる装置です。ピックアップやジャックと一体となった小さなプリアンプから、細かな音のコントロールができるペダルタイプのプリアンプまで、さまざまなタイプがあります。どのピックアップをお使いの場合も、音量に余裕を持たせ、サウンドの粒立ちとバランスを細かく整えることができる外部プリアンプの併用を強く推奨します。
外部プリアンプにはゲイン調整機能が付いています。ゲインとは音量調節ではなくプリアンプに入力されるレベルの調整となります。プリアンプを通して出力する事で、音量に余裕を持たせ粒立ちとバランスを細かく整えることができます。
音を濁らせる原因となりがちな集積回路(ICチップ)を使用せず、トランジスター等の部品で構成された電子回路のことをディスクリートと呼びます。L.R.Baggsのプリアンプは、全モデルが音質を最優先したディスクリートA級回路を採用しています。A級とは音量の大きさよりも音質のピュアさを最優先する回路設計のことです。
できます。Lyric Classical、Anthem SL Classical、iBeam Classical、Element Classicalが取付け可能です。ただし内部構造によっては取付けられない場合もありますので、問題がないか、事前に専門店やリペアショップにお尋ねください。
M1/M80は、M1C1ケーブルを使用すれば、ギターを改造することなく、すぐに取付けて使用できます。他のピックアップの場合は、ピックアップやエンドピンジャックなどを固定する穴開などの改造が必要です。
アコースティックギター専用のアンプ、モニターアンプなど、歪のないクリーンで、フラットな音響特性のアンプをおすすめします。エレキギター用のアンプは音が歪みやすく、音質も合わない場合がほとんどです。
パッシブタイプ:ピックアップの信号をダイレクトに出力します。バッテリーは使いません。音量は低めなので、十分な音量を得たい時には、外部プリアンプ等が必要となります。
アクティブタイプ:プリアンプが内蔵されており、ピックアップの信号を増幅してから出力します。プリアンプを駆動するため、バッテリーを使います。十分な音量があり、アンプやP.A.を選ばず出力できます。
※一般的に使い勝手はアクティブタイプのほうが良いですが、プレーヤーによっては、ギター内部のバッテリーの交換の煩わしさを避けたり、別のプリアンプを使用したい等の理由で、パッシブタイプを選ぶ場合もあります。
ご自身のプレイスタイルによっておすすめするピックアップは異なります。弾き語りでアルペジオが多い、弾き語りでストロークが多い、インスト系でソロが多い、バックバンドでコード弾きとソロが多いなど、どの様なシチュエーションが多いのかによって選択肢が変わります。イメージがわかない時などは、お店の方にご相談される事をお勧めします。
新製品と言われる物全てが良いという訳ではなく、既存のピックアップシステムには無い物が新製品として発売されます。ご自身のプレイスタイルに合ったピックアップをご使用ください。
大切なギターに穴あけの加工や、微妙な調整、取付位置など専門知識が必要となりますので、信頼のおける楽器店や修理工房へのご依頼をお願いします。取付は出来ても、調整が出来ないと、ピックアップ本来の性能を発揮できません。